「非認知能力」について
2022/03/24
私たちのこだわり「非認知能力」
赤城育心こども園には、基本理念、基本方針、保育の目標があります。このホームページでは、それらをいくつかのキャッチコピーで表してみました。詳細は、それぞれのコピーに続く説明文に記しますが、その中に含まれる言葉の中でも、私たちが特にこだわっている重要なキーワード「非認知能力」についてご紹介します。
これまで教育や保育の世界では、子どもたちの能力を従来型のペーパーテストなどで測り、その結果を目に見える数値で評価(認知)する「認知能力」を重要視してきました。それは、知識や情報を頭の中に詰め込んで、決められた答えを正確に見つけ出す力と言うこともできます。
しかし、時代は進み、例えばAIは一定の情報(データ)から一定の答えを瞬時にはじき出せるようになり、私たち人間に求められる力は、そうしたレベルのものではなくなりました。世の中が、ますます複雑で先が見えない、或いは、不透明な状況となる中では、これまでのシンプルな理屈だけでは問題の解決ができなくなります。そんな時、自分の頭で考え、自ら目標を設定し、状況に応じて知識や情報を組み合わせて問題を解決する力、仲間と協力する力などが必要になります。そこには、自分の感情をコントロールする力も必要です。認知できる能力とは対照的に、テストの点や偏差値などで表すことのできないこうした力は「非認知能力」と呼ばれ、昨今、重要視されるようになってきました。この能力はまた「社会情動的スキル」と表現されることもあります。これに関連する言葉として自尊心・自己肯定感・がんばる力・がまんする力・協調性・思いやり・コミュニケーション能力などといったものが挙げられます。
当園では、この「非認知能力」に着目をして、それを育む教育・保育を展開しています。
具体的な内容は、このブログなどでお伝えしますが、ポイントとなるのは、おとな(保育者)が、子どもたちの感情に向き合い、共感したり応答的に関わったりすることです。さらに、子どもたちが示す興味・関心をタイムリーにとらえ、それに打ち込んだり、表現したりする環境を保障することです。子どもたちは、自分を信じ、身近な存在である保育者を信じ、安心して、知恵を出し合ったり、協力をしたり、時には、我慢をしたり、お友だちと喧嘩をしたりしながら数値では表すことのできない能力を習得していきます。
この教育・保育の実践には、保育者にも「非認知能力」が求められます。私たち職員も子どもたちに負けないよう、保護者の皆さんと協力をして、知恵を出し合いながら、園運営を行ってまいります。どうぞ、お仲間になってください!