園長挨拶園長挨拶

 子どもたちの無邪気な笑顔を見ていると、心が癒されます。この子どもたちが、大人になっても、ずっと笑顔でいてくれることを願っています。
 では、それを実現させるために、私たち大人には何ができるでしょうか。世の中は、ものすごいスピードで変化していきます。あふれかえる情報やそれに伴う価値観の多様化、人工知能(AI)やIoTによる社会変革、少子高齢化や地方の過疎化の問題。そうした環境の変化の中で、笑顔で生きていけるのは、例えば、柔軟な思考を持ち、問題に直面した時に自分の感情をコントロールしながら仲間とコミュニケーションをとり、最善の方法を見出す能力をもった人ではないでしょうか。最近では、そうした能力を非認知的能力と表現します。それは、IQテストや試験で測定できる認知能力とは異なります。幼少期に非認知的能力を養うためには、遊ぶことがとても大切です。いろいろなものに触れること。工夫をすること。粘り強くがんばること。自分ではない他者(お友だち)と関わること。そうした体験を通し、子どもたちは生きる術を学ぶのです。私たち大人にできるのは、そうした体験につながる遊びの場をしっかり提供することです。

 子どもたちが、心身ともに健康に育ち、いずれは、社会の担い手として人々の先頭に立つ大人へと成長するための基礎を培う場として、赤城育心こども園は質の高い幼児教育・保育を展開します。また、当園は、前橋市の中でもいち早く保育園の機能と幼稚園の機能を持ち合わせる幼保連携型認定こども園へ移行し、保護者の皆さんに就労の有無等に関係なく便利にお使いいただける施設を目指してきました。子育ての方法論にこれだけが100%正しいという答えはありません。いっしょに考えながら、子どもたちにしっかり向き合い、子育てをしていきましょう。

園長 深町 穣

沿革沿革

一日の生活一日の生活

 赤城育心こども園は、1971年(昭和46年)に財団法人育心会によりキリスト教主義の赤城育心保育園として宮城村市之関(現前橋市市之関町)に創設されました。1998年(平成10年)には、社会福祉法人育恵会の発足に伴い、経営主体が同法人に代わるとともに、翌年、新しく宮城の里デイサービスセンターが併設されました。
 そして、2015年(平成27年)4月、国の新しい制度のスタートに合わせ、保育園と幼稚園の機能をあわせ持つ幼保連携型認定こども園「赤城育心こども園」として、生まれ変わりました。
 夏になるとカブトムシやクワガタムシが飛んでくる園庭の木々をはじめ、散歩や園バスで出かける近隣にも豊かな自然があふれています。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない(It is not half so important to know as to feel.)—という言葉を、作家であり生物学者であるアメリカのレイチェル・カーソンが残しています。難しい言葉や知識を身に着けるよりも、まず、子どもたちが、自然や人、芸術といった「本物」に触れる中で、感性を揺り動かされることが大切であると私たちスタッフは考えています。そして、次の段階として、その対象についてもっと知りたいと思うようになった子どもたちは、例えば、文字や言葉を主体的に学びながら、知識や知恵を身に着けていくのです。
 近年の幼児教育・保育のトレンドでもある、非認知的能力を育むためには、もってこいの環境がお子さんの入園を待ち受けています。